ふじのくに型福祉サービス共生型福祉施設運営者交流会が開催されました
ふじのくに型福祉サービス 共生型福祉施設運営者交流会が以下のとおり開催されました。
静岡県知的障害者福祉協会からは、
(福)天竜厚生会 アクシア藤枝、係長ソーシャルワーカーの 橋本憲吾 さんがパネリストとして参加されました。
日時:令和7年2月19日(水)午後1時30分から4時40分まで
会場:静岡県男女共同参画センターあざれあ5階第3会議室
<内容>
行政説明:ふじのくに型福祉サービスの取組について
静岡県健康福祉部福祉長寿政策課 佐々木さん
アンケート調査結果の説明「共生型介護保険サービス事業所の現状について」
静岡県社会福祉協議会地域福祉課 小澤さん
< 基調講義 >
「普段からのつながりづくり~共生型サービスの取組から」
静岡福祉大学 健康福祉学科 教授 木下 寿恵 さん
木下様には、令和5年度の施設長等研修会にパネリストとして参加いただいたほか、昨年6月に
志太榛原障害児者⼊所施設連絡会が開催した「知的障がい児・者のくらしを知るセミナー」でも
大変お世話になりました。
講義では、介護保険と障害福祉サービスの類似点と相違点などを分かりやすく
お話しいただきました。
< パネルディスカッション >
「共生型サービス はじめの一歩!」
【進 行】
静岡福祉大学 健康福祉学科 教授 木下 寿恵 氏
【実践報告・ディスカッション】
社会福祉法人東益津福祉会 特別養護老人ホーム高麓
特養部長 鈴木 智企 氏
障害福祉サービスとの関わりは支援費制度の頃から、だそうです。
障害福祉での経験が豊かであったことから、
介護現場への障害者の受入れのハードルは低かった。
障害者の受入れにより、ショートの稼働率が安定し、経営的にも
メリットがある。受け入れを考えている施設・事業所には、まず、
生活介護の事業所を見学することを勧めたい。百聞は一見に如かず。
見学することで、障害者への支援のやり方を学び、垣根を崩していく
ことが「はじめの一歩」になると思う、などと話してくれました。
社会福祉法人デンマーク牧場福祉会 特別養護老人ホームディアコニア
相談員 川手 洋之 氏
増田(事務局長)も以前、デンマーク牧場の視察に伺い、この施設を見学させて
いただいたことがあります。
高齢者との違いとして、障害者の場合は、障害特性が様々であり、「個別ケア」
が求められる。高齢者からは、活気が生まれると歓迎する声もあれば、差別的な
言動を取る高齢者もいる。施設職員にとっては、障害者の介助を行うことは貴重な
経験であり、職員の成長につながっている、と話してくれました。
また、障害者は年齢的に若いので、長期にわたって安定的な利用が見込めるなど、
経営的なメリットも大きいとも。この点は、高麗さんと同意見でした。
社会福祉法人天竜厚生会 天竜厚生会アクシア藤枝
係長ソーシャルワーカー 橋本 憲吾 氏
藤枝市内唯一の障害者支援施設として入所支援を行っている。
一方で特養などは市内に7か所あり、当施設での高齢者の受入れは行っていない。
介護サービス等への移行調整業務においては、障害特性やこだわりなどへの
理解が難しく、障壁となっている。事例では、移行が困難なケースを挙げたが、
すべての障害者が移行困難な方ばかりではない。
共生型サービスという形ではなくても、障害と高齢者の事業所同士の横の
つながりを深めていくことができると、移行調整や支援の際にとても有益だと思う。
などと話しいただきました。
いずれも、文責:事務局長です。
< 行政説明 >
最後に、医療的ケア児などへの支援について、障害福祉課から説明がありました。
スーパーバイザーのお一人として、小林不二也さんもお出でになっていました。